「正食」という考え方
人間は何を食べたらよいのでしょうか。
物を食べるのには、歯を使います。歯を見れば何を食べたらよいのかが分かります。
歯は上下合わせて32本あります。そのうち、大きゅう歯・小きゅう歯が20本、犬歯が4本、門歯(もんし)が8本あります。
きゅう歯は主として穀類を、犬歯は肉、門歯は野菜・果物を食べるのに向いています。
「きゅう歯」:「門歯」:「犬歯」=5:2:1の割合なので、穀類が5、野菜・果物が2、魚肉が1の割合で摂るのが正しい食べ方です。
正しい食べ物を正しい摂り方で食べる。これを「正食」といいます。
日本人に合った食事で健康に!
世界の食事を見ると、主食とされているものには米、麦、黍(きび)、粟(あわ)、稗(ひえ)、豆、蕎麦などがありますが、地域の気侯・風土によって民族に合ったものが主食となっています。
日本人の主食は何かというと、日本の気候風土の中で最も栽培に適している米です。反当りの生産高も一番です。
そういうことから主食は昔から米が中心になっています。
これを物語るように祭りごとでは必ず神に米を捧げます。神棚には米と塩と水と火を捧げます。
これは米に塩と水を入れて炊きなさいということを意味しています。余談ですが、伊勢神宮の外宮には米をご神体として祭っています。
米の補助食として麦、粟、黍、稗、蕎麦などがあり、次に、主食を補うための副食として野菜、果物、肉類(牛、豚、鳥、魚、貝)などがあります。
それを5:2:1の割合で摂っていれば問題はないのですが、人間は欲望が強く、口においしい物をいろいろと食べるために病気を起こします。
特に、主食よりも副食を多く摂り過ぎて病気になるのです。
みなさんも一度この割合を意識して、食事を摂ってみてはいかがですか(^_^)