こんにちは。院長の高尾です。
今日は、カゼについてお話します。
カゼをひく時には、体が陰体(体力が落ちている状態)になっています。
特に乾燥した状態の時は皮膚が荒れており、その時ににカゼをひきやすいのです。
よく「皮膚が密なるものは邪受けず」と言いますが、皮膚が乾燥すると皮膚自体の力が失われて膝理(そうり)が開き、邪が入りやすくなります。西洋医学的には、ウイルスが入る訳です。
そうすると熱が出たり、色々な症状が出てきます。熱が高いのは、邪正抗争が激しいことです。
ここで注意しなければいけないのは、邪正抗争が起きている場合(例えば熱が40度位になっている時)
邪気を取り除くために鍼治療が効果があります。
カゼをひいた時、水分の局所的な調整が狂い鼻や喉の粘膜が乾燥して風邪(ふうじゃ)に冒されたのであって、
正しく水が働いていれば皮膚や粘膜は潤って強くなり、邪気が入らないのです。
「みずから治す」という言葉がありますが、東洋医学では気・血・水といわれるように、
水を利用することで「みずから治す」と言う、力を持っています。
これが自然治癒力なのです。
咳が出て喉が痛むような時は蓮根の絞り汁を飲むのが効果的です。それ以外にも特にアロエがよいのです。
アロエの汁と蜂蜜を半々にしたものをビンに入れて、よく振って少し温かくなったのを
少しずつ舐めながら唾液と一緒になるように口に含み、自然に入っていくようにします。
これは炎症が起きて喉が痛い時に行なえば効果的です。
喉があまり痛くなくて咳が出ている場合は、大根がいいです。
大根の絞り汁に蜂蜜を入れ、アロエの時と同じようによく振って飲みます。
簡単にできることなので、ご家庭でお試しください。