風邪(かぜ)をひいた時はお風呂に入らないほうがいい?
こんにちは、院長の高尾です。
季節のかわり目とあり、体調をくずしたという方も多いのではないでしょうか?
よく「カゼをひいた時は、お風呂に入らないほうがいいの?」というご質問を受けるのですが、
今日はその「カゼの治療と入浴」についてお話したいと思います。
■高熱のときの入浴法
高い熱が出て、汗が出ていても出ていなくても「ハーハー」と苦しんでいる時には、早く熱を下げてやらないといけません。
特に肺は熱に弱いので、どんどん水分が蒸発してしまい重篤になったりします。
早急に解熱させるため、熱が40度あればそれより2度位低いお湯に入ります。
深く肩までつかっていますと、お湯の温度まで熱がすぐに下がってきて気持ちがよくなります。
そうして、今度は半身浴に切り替え、へそが出る位の所までつかり発汗をうながします。
これが高熱に対する入浴法です。
■カゼのひきはじめのときの入浴法
次に、カゼのひき始めでゾクゾクと寒気がするような時の入浴法をご紹介します。
発熱が38度以下の場合、約40度位のお風呂に入ります。
先ほどと同じくへそがつかる位の半身浴を20分位すると、汗がタップリと出てカゼが抜けます。
カゼのひき始めはまだ体力があるので、熱を上げて汗をかくことにより邪気を出すことができるんです。
またカゼが長引いている時にも、熱があれば汗をかくようにします。
急性で熱が上がり始めの時は、鍼をした後でお茶など水分を充分にとり、お風呂に入るといいでしょう。
薬を飲んでいるのに38~39度の高熱がなかなか下がらない場合は、くず湯を飲んでから半身浴をし、汗を出すと熱が下がりやすくなります。
このように、お風呂で汗をかくことはカゼの治療に効果があるのです。
もちろん汗をかいた後は、水分を充分補給するよう心がけてくださいね。