こんにちは。
院長の高尾です。
「子供に鍼をするとはどんな時なのでしょうか?」
こういった質問をよく聞かれます。
今日は、小児はりについてお話します。
小児の病気もたくさんありますが、多くは良くなるのも悪くなるのも早いものです。
グズグズとむずがる。抱いていないとと眠らない等細かい所にも注意が必要です。
例えば、緑便が出る場合などはもし母乳で育てているのであればあまりあわてなくても大丈夫ですが、
ミルクの場合はなるべく早く専門家の指示を仰ぐべきです。
多くの場合鍼治療に訪れるお子さんは、
眠っている時に手足をピクピクっとさせる、大きなため息のような呼吸をする。
眠っているのに手足が冷たいなど一見しては病気ではないような湯合です。
昔はこれらを「かんが強い」とか「疳(かん)の虫」等と呼び病気の予知症状であると知っていました。
核家族化が進む今、お母さん方にとって今の我が子の状態を把握するのはたやすいことではありません。
育児の本等は正しい理論を知らせてはいますが、
当てはまる症状があるからといってすべてその病気にかかっているとは限りません。
また当てはまる症状がないからといって健康であるとも言い切れないのであります。
平成15年度国立成育医療センター等の調査で、
花粉症やぜんそくなどのアレルギー疾患になりやすい体質の若者が急増し。
20代前半では9割近くが「アレルギー予備軍」であることが分かりました。
更に乳児期を過ぎてしまった重症アレルギー疾患に罹患している人は
結核に感染すると遷延(せんえん)化しやすいこと。
同様に通常鼻かぜ症状しか誘発しないライノウィルス感染をおこすと遷延(せんえん)し、
気管支炎ひいてはぜんそく発作が見られることが多いとの発表もありました。
アレルギーは遺伝的な要素はもちろん、食生活、環境など様々な要因が引き起こすと言われています。
また清潔志向の行き過ぎが生んだとの説もありますが、
いずれにしても、身体の調節が整わない結果であります。
当院では東洋医学に基づく「経絡・経穴」を使った鍼灸治療を採用し、
体質改善、心身の調整機能を高めていく目的の治療を行っております。
心配だなって、思われた方は、どんなことでもいいのでお気軽にご相談してくださいね。